大阪1-4. 寝屋川(その4)平成30年9月16日(日)晴一時曇り
梅雨のような天候が続いているが今日は良さそうなので寝屋川の続きに出かける。前回の折り返し点の「猪鼻橋」に四条畷駅からの京阪バスで向かう。駅前が狭くバス乗り場は駅東口の北側の道路沿いに有る。手前に京阪バスが奥には近鉄バスが停車している。JR片町線沿線は両社の境界であることが良く分かる。
客は当方一人だけで発車。狭い道を大型バスが北に進む。国道163号に出てくるまで大変だ。国道に出ると今度は渋滞でどちらを進むにも大変だ。香川、徳島県境の峠とトンネルを想起させる「猪鼻橋」バス停に10分遅れで着き遡行開始。橋の手前は大東市、向こうは門真市である。
01.大東市、門真市境に架かる国道163号の橋から再開
橋毎に両市を行き来し北に向かう。府道21号の北側に第二京阪国道の巨大な建造物が横たわっている。その存在感は他を圧倒している。「河内の万里の長城やー」。二階建ての真ん中に上下4車線の有料道路、その両脇に料金所とオンランプが、下には右折車線付きの上下4車線の一般道路本線、その両脇に自歩道が並んでいる。本線、有料道ともそれぞれ遮音壁に覆われ、桁下部も遮音シートに覆われ橋の状況は分からない。これだけの防音処置をしないと大型道路は現在建設できないのだ。
自歩道橋の高欄の下の地覆には橋の製作、施工の会社名と共に設計会社名とそれぞれの管理技術者の名前も表示されている。責任重大でっせ!この橋梁群を調べるだけで30分ほどを要してしまった。
05.最近は製作社だけで無く設計社と管理技術者名まで残されるのか
門真市側に貴重なマンホール蓋を見つける。門真市を歩くのはほんの一部なので早速カシャ。ここは「さつき」で、この辺はお花がお好きなようでんなー。北側には珍しい形式の送電鉄塔が立っている。立体トラスがメインの日本には珍しい。
川は北からが西からの流れに変わり左岸側の道を進む。この辺りまで来ると川沿いのコンクリート壁が低くなり川が見えるようになる。その代わり周囲の住宅地は川沿いの道より低い所に有る。
「萱島南町」に来ると足元に中世の旅姿の女性石像が地図を持って立ってはる。西方向を上にした地図である。何も無い寝屋川でホットする像である。普通の民家の間の道から奥を見ると広場では自治会の秋のお祭りが開催されている。天気になってよかったね。
川が大きく右にカーブしだすと京阪電鉄「萱島」駅のホームが川の上に有る。京阪は川の上に駅を造るのが好きでんなー。楠の巨木が駅のホームを突き抜けてそそり立っているのが遠目にも分かる。萱島から守口市までの高架複々線化に伴う駅の拡幅、高架化でそれまで駅の北側にあった神社とそのご神木に拡幅部がかかることになり、どちらもそのまま保存するため駅の構造が考えられた。
駅下の川沿いの低い頭を打ちそうな道に入り駅の下の橋を診る。2面4線の駅下には6つの橋が架けられている。4線の線路には1箱の箱桁橋が、2面のホームには小断面の2つの箱桁とその間を繋ぐ横桁が架けられている。この窮屈さは駅の工費を極力少なくするための結果だろう。この駅と次の寝屋川市駅との間には京阪一の大きな車庫が有る。
駅前のコンビニのトイレを借用し、コンビニアイスコーヒーで暫し休憩する。川は再び北からの流れとなり、少しずつ東方向に変えていく。川沿いの道に百日紅の花が咲いている。この川沿いの初めての花である。
寝屋川市に入ると川の景色が川らしくなってきた。東側には件の寝屋川車庫が本線高架の向こうに広がる。特急車が一番手前で出番を待っている。
再び北からの流れとなり寝屋川市の中心部に入る。市駅の駅前広場は東西とも広く、両方にバス乗り場が有る。第二京阪と萱島駅での調査に小一時間かかったのでキリの良いこの駅で今日の店じまいとする。
京阪の守口、門真、寝屋川、枚方、八幡の各市の中心駅の駅名にはすべて市が付いているが何故だろう。JRに同じ名前の駅があれば、阪急の茨木市、高槻市のように理解出来るがJRの無い京阪の駅に何で市をつけたん?
京橋、大阪と乗り継ぎ、大阪駅東口の「イカリ」で晩飯の材料を買い新快速に乗って帰る。大阪環状線の内周りの行き先案内表示の「紀州路快速・関空快速」の行き先が「リンクウタウン」行になっている。後にも先にもこれが最後になりますように。
18.関空への橋が損傷したので、関空快速はりんくうタウン止まりだ
本日の歩行距離:4.5㎞。調査した橋の数:26。
総歩行距離:10,070.3㎞。総調査橋数:12,405。
使用した1/25,000地形図:「大阪東北部」(京都及大阪8号-4)、「吹田」(京都及大阪8号-3)