徳島-2. 園瀬川(その1) 平成25年10月17日(木)快晴

1年ぶりに徳島駅に降りたつ。いつもの様に坂出駅で一旦下車し、割引切符を買いホームに上がると高松行き特急が停車中である。駅の放送が坂出、高松間で電車が故障し上下線とも不通と言う。救援列車を出し、線路を開けるまで30分はかかるだろうと腹をくくり特急の車中で暫し待つ。45分ほど待ち発車。途中の駅のホームは通勤通学客で鈴なりである。高松に着くと予定していた徳島行き特急は出た後なので櫛形ホームの根元の「連絡船うどん」に入りうどんを食しながら時間を過ごす。50分後の次の特急に乗り10時17分徳島着。直ぐにバス乗り場に行き10時30分発のオーシャンフェリー行き徳島市営バスに乗り込む。徳島県にはバスカードが無いのでお得な組み合わせ回数券を購入する。3,500円分の券が3,000円である。

 

 01.徳島にはバスカードが無いので回数券を購入

 

バスは現役時代月に1度訪れ県と打ち合わせた県庁の前を通り、目指す園瀬川の河口近くの津田橋に向かう。橋の名前のバス停で下車し橋に向かう。親柱は阿波狸である。この辺りは民話の阿波狸大合戦が行われた地域とのこと。園瀬川と直ぐ傍の勝浦川の河口付近は昔は葦などが繁り恰好のタヌキの住みかであったそうである。徳島市は北に吉野川、南に二つの大きな川、それにこれらを繋ぐ川が入込んだ川の町でミニ大阪である。

橋を渡ると東の徳島港フェリー岸壁にオーシャンフェリーが停泊している。かつて東京への転勤でここから千葉に車ごと家族4名で乗船した記憶が蘇る。

 

 

 02.津田橋は阿波タヌキ

 03.橋の彼方にオーシャンフェリーが

 

橋を渡り園瀬川沿いには道が無く、暫し徳島環状道路下の道を南に向かう。道は南から西に方向を変えるが、南から流れてくる「勝浦川」は直ぐなので河口の勝浦浜大橋を見ておく。橋は長く全てを診ていると本命がおろそかになるので続きは後日とし、橋半ばで引き返し環状道路を西に向かう。

 04.勝浦川の河口は直ぐ隣

 

県道29号の環状道路は拡幅工事の真っ最中で、スーパー、各種飲食店が並んでいる。遡行でこれだけの店が並んでいる所を歩くのは初めてである。さきほどうどんを食したが、回転寿司屋に久しぶりに入り5皿ほど食べる。なんと450円。これでは流行るはずである。うどんと寿司の豪勢な昼食を摂った。

国道55号の手前で川の土手沿いの道に入り、川歩きを本格化させる。徳島から高松、松山が国道11号で。徳島から南に向かう国道は55号となる。やがてJR四国の牟岐線が川を越える最新のPC橋が見え単行列車が通過して行く。踏切手前の標識はかつての汽車から電車に変わっている。徳島県は電車の走っていない唯一の県なのでこの標識はそぐわない。電車が頻繁に走る東京の感覚で決めては困るのだ。

 

 

 

 05.牟岐線の園瀬川橋梁を行く列車

 06.徳島県には電車は走ってないぞ

 

県道136号を越えると土手の上の道路は2車線ぎりぎりの幅しかなく、環状道路が無い区間でもあり、多くの車が通る危険な状況である。止む無く土手下の道を川を見れずに歩く。道沿いに大きな幼稚園・保育園が現れ可愛い園児が旗振りの練習をしている。こちらに向かって「こんにちは」と言ってくれ、お返しにカシャ。

 07.旗振りの練習中

 

時々土手の上に上がり橋の有無を確認する。土手の上から下に降りるランプに徳島ラーメンが飯、卵付きで500円との看板が目につく。食べたいが今日は讃岐うどんと寿司を喰ったのでパスして進む。土手に上がると小さな潜水橋が有るのを見つけそちらに向かう。

 

 08.徳島ラーメンがこの値段で、有り難い

 09.小さな潜水橋が

 

国道438号の園瀬橋が架け替え工事を終え、舗装と区画線の工事をしているのを見やりながら交通量の減った土手上の道を西に進む。谷間になり道も狭まり次から次と潜水橋が現れる。四万十川に負けないくらい有るぞ。行き止まりになりそうな道を地図を頼りに迂回しながら上流に向かって行く。やがてショートカットしてやってきた国道438号に合流し西地バス停にやってくる。間もなく徳島行きバスの時刻なので今日はここを折返し点とする。鉄道のアクシデントで予定よりも1kmほど手前のバス停になってしまった。

 

 10.こちらは真新しい

 11.こんな木製の潜水橋もあるんでヨ

 

帰りの特急「うずしお」は1日2本ある岡山行きなので、帰りは乗り換えなしで岡山に向かう。

本日の歩行距離:14.1km。調査した橋の数:21。

総歩行距離:6,399.9km。総調査橋数:10,156。

使用した1/25,000地形図:「徳島」(徳島8号-4)、「石井」(徳島12号-2)