兵庫8-1. 有馬川 平成24年11月15(木)曇り一時雨
今日は18時から三宮でOB会が有るのでついでに一時中断中の兵庫の遡行をすることにする。三宮まで各停、新快速を乗り継ぎ地下鉄、北神急行、神戸電鉄と乗り継ぎ神鉄道場駅に向かう。道場駅まで三宮から丁度1,000円。駅で運賃表を見ると、高速神戸までは710円とある。残念!神戸駅で下車し、直ぐの高速神戸から新開地と乗り神鉄に乗っていたら290円安くなっていた。1駅の地下鉄の180円とやはり1駅の北神急行の340円が効いている。7.5kmで340円はやはり高い。神戸勤務中に岡山から新神戸、地下鉄で三宮に通っていたころから疑問に思っていたことが有る。神戸市営地下鉄は標準軌の架線集電方式の鉄道であるが、北神急行以外の鉄道とは相互乗り入れ運転はしていない。阪急、阪神、山電は標準軌、神鉄は狭軌で、阪急などとの相互乗り入れを考慮して架線方式にしたのかも知れないが、乗り入れをしないのであればトンネル断面が小さくなり建設費が安くつく第三軌条方式で良かったのである。神戸市民はおとなしいナー。
駅には神戸市北区道場地区の観光案内図があり、今日これから歩く武庫川の支流である有馬川と支流の有野川などがはっきりと描かれている。駅は傾斜地に設けられたので、西側と東側に相当な高低差があり、駅舎もユニークな姿形をしている。
駅から東の本流との合流点をめざし歩く。今は市道となった旧国道を歩くと民家の生垣が道路に覆いかぶさった状態で迫り出している。交通量が少なくなったので家主も市も見て見ぬふりをしているようだ。これは危険である。
直ぐに有馬川に着き右岸側に廻ると、ここから合流点までは自転車道になっている。ヤッホー。東に向かい、左岸側で有野川が合流し、こちらの方が有馬川よりも水量が多く、有馬川は途中で水が伏流水に一部逃げているようである。北の方向には特異な姿をした有馬富士(H=374m)が見える。
本流下りの時に調べた合流地点の橋の次の宮前橋でUターンし、今度は直ぐ近くの県道を歩き上流に向かう。先ほどの地点からは南に方向を変える。土手沿いの道に柿の木に柿が鈴なりになっている。肥料もやらずによくあれだけの実がなるものである。鈴なりと言うよりも柿なりである。満員すしづめと言う言葉のすしは、今の握りすしでは無く押し寿司のことを指しているのだろう。日本語にはこの手の比喩語が多く楽しい。
左岸側の国道176号の歩道と右岸側の市道を交互に歩き南進する。やがて神戸市から西宮市に入り直ぐにあの甲子園球場のマンホールは迎えてくれる。右岸側には桜が植えられ、余り美しくない紅葉が進み晩秋を感じさせてくれる。
中国道を潜り、勾配を感じる道を進むと最近完成した阪神高速7号北神戸線の橋が谷間を覆っている。本線と二つのランプウエイの四つの橋が圧倒する。コンクリート箱桁の腹部に鋼板は嵌められ、このアクセントが圧倒感を中和させている。20年以上前にタイのODE調査に一緒した阪高のNさんを想い出す。きっとこの橋の計画にも係わられたのだろう。
再び神戸市北区に入ると川も道路も勾配がきつくなってくる。道路のマンホールを見ると、道場地区の神戸市のつまらない図案では無く有馬地区独自の絵柄になっている。六甲有馬ロープウエイがモミジの渓谷を越えている。丁度今がピッタリの図柄である。
やがて有馬温泉街の入口に架かる「太閤橋」に到達。何度も来た有馬であるが三田から歩いてやって来たのは初めてである。橋の親柱には太閤の旗印の千成瓢箪が彫られている。交差点の向かい側にはご本人の像が片隅に鎮座まします。
未だ帰るには時間が有るので直ぐの「金の湯」に立ち寄る。10数年ぶりの金の湯はハイキング帰りの立ち寄り客で盛況である。それにしても1種類の湯船だけで650円は高い!客の足元を見た料金である。近日、重信川を歩く時に道後温泉の本館に立ち寄るつもりであるが、2大古泉を比較してみたい。
本日の歩行距離:15.0km。調査した橋の数:32。
総歩行距離:5,266.4km。総調査橋数:8,646。
使用した1/25,000地形図:「三田」(京都及大阪15号-2)、「有馬」(京都及大阪16号-1)、「宝塚」(京都及大阪12号-3)