岡山-2. 高梁川 (その10平成27年1月8日(木)曇り時々雪 

朝10時09分、新見駅に到着し10時45分発の備北バスの千屋温泉行きまで駅前の喫茶店でコーヒータイムとする。このバスが千屋温泉行きの初便である。5年前はもっと早くのバスが有ったはずなのに・・。先日の各停は新見到着が8時51分、次の各停は10時49分着と4分差で間に合わない。仕方なく丁度この間にある高梁行きに乗り、高梁で特急「やくも」に乗り継ぐことにした。特急はやみくもには乗れないのだ。備北バスさんよ!鉄道のダイヤも少しは参考にしてくれよ。備北バスは新見市と高梁市をテリトリーとするバス会社で、高梁川流域と一致する。高梁川の支流の広島県側には「備北交通」なるバス会社も有りややこしい。

乗り継いだ備中高梁駅は橋上駅に生まれ変わる工事の真っ最中である。市も相当の負担をさせられたのだろうなー。

image1 01.備中高梁駅は橋上駅に生まれ変わる

高梁の備北バスは立派なバスセンターが駅横に有るが、新見は駅前に2つの乗り場が有るだけの簡素な物である。駅舎の横には市の観光案内図が立ち、駅が市の丁度ど真ん中に在るのが分かる。新見駅は伯備線と姫新線、芸備線が交差する交通のジャックションであるが、その存在感は薄れてしまった。

image2  02.千屋温泉行きは昼前に初便

image3 03.新見駅は新見市のど真ん中に

千屋温泉行きに2名乗車して出発。今日は本来の遡行で下流側から上流を目指す。千屋地区は岡山県で一番冬の気温の低く雪も多い地域である。積雪も先日より深いと判断し、これも通販で購入した防寒仕様の長靴を履いて来た。先日のスタート地点であった千原の直ぐ北の千屋ダムから上流部はダム湖が続き橋が無いので、次の橋の近くの朝間バス停まで歩きは省略しバスで済ますことにする。

昨日の雨で千原までの道の雪は消えて無くなっている。ダム下から国道は急坂とトンネルの連続で100mほど標高を上げダム湖の尽きる地点に迂回して行く。トンネルを出るとそこは雪国であった。100mの差は大きい。

朝間バス停で降り、直ぐ近くの旧道の橋に向かう。雪は30cm近くも有り長靴が正解であった。前回×を付けた市道の橋は2年前に塗り替えられ◎とする。旧道は大きく回り込んでおり、国道180号の橋に向かう。

image4 04.久しぶりの備北バスに乗車

image5 05.30cmの積雪

image6 06.真っ新の防寒仕様の長靴だぞ

国道にある歩道は誰も歩いていないので雪がそのまま積もり、車道との境には除雪された雪がうず高く積もり車道と歩道との間に壁が続いた状況である。深い雪に歩くのは大変で兵隊さん歩きの「おっちに、おっちに」と足を高く上げて歩く必要がある。これは「負えりゃせん(大阪弁で言うと「かなわんなー」)」。所々に路肩が広くここも除雪されている車道が有るので、しばし路肩歩きで重労働から解放される。

西の方から県道11号が合流し、そのまま東には県道317号が川を渡って対岸を上流に向かっている。国道の歩道歩きは大変疲れるので橋を渡り除雪された交通量の少ない県道に向かう。前回もこの道を歩いたのを想い出す。

image7 07.千屋温泉まで10km

やがて南北に長く続く千屋地区の中心の「千屋実(ちやざね)」の集落に入る。集落を抜け国道に戻ると「ゆうゆうセンター」なる施設が建ち、広場の一角には千屋牛の親子像が雪の中に有る。反対側には千屋牛を食べさせるくれるレストランが建ち、煙突からは牛肉を焼く良い匂いが漂ってくる。予定ではまだ4kmほど先まで歩くつもりであったが、雪道の歩きは疲れが大きく無理は禁物なのと丁度新見行きバスの時刻も近いので今日はここまでとしてバス停の小屋で昼のお握りを食べることにする。レストランから匂う焼肉の匂いをおかずにしてお握りを頬張る。やがてやって来たバスに乗り新見駅に向かう。残りは春まで取っておこう。

image8  08.ゆうゆうセンターの千屋牛の親子像

image9 09.千屋牛の焼肉の匂いがバス停に漂う

帰りの電車まで時間が有るので駅前をぶらぶらしていると、店先に小鳥篭がぶら下げられ中には十姉妹が6羽仲良く身を寄せ合っている。冬の寒い中頑張っているのが微笑ましくカシャ。子供ころこの鳥を飼っていたのを想い出す。

image10 10.寒い屋外で十姉妹が寄り添う

本日の歩行距離:4.5km。再調査した橋の数:11。

総歩行距離:7,761.5km。総再調査橋数:199。

使用した1/25,000地形図:「足立」(高梁10号-2)、「千屋実」(高梁10号-1)