大阪1-1.芥 川(その1) 平成25年8月5日(月)曇り

不安定な気候が続き、広島県北東部の遡行は安定するまで暫しお預けにして、平野部の大阪の高槻を流れる芥川の遡行をするべく、慣れた一番の上り電車に乗車する。相生からの新快速は今日は空いており簡単に座席に座れる。高槻駅は子供が学生時代に住んでいた時に来て以来の20年ぶりの駅である。
南側の市営バス乗り場から桂本団地行きバスに乗車。高槻市営バスはお初の乗車である。年々少なくなっていく市営バスであるが、ここ高槻はバスも新しい車体が多く安泰のようである。濃淡の緑色を使い分けた車体は目にも優しく優れた配色である。駅前にマンホールが有ったのでカシャ。カラーバージョンである。

 01.高槻市営バスは目に優しい色使い

 02.カラーのマンホール蓋

複雑な経路のバスが目指す唐崎のバス停に行きそうにも無いので運転手さんに訊くと「唐崎には行きません」。止む無く折返し便でさきほど通過した西唐崎で下車する。30分も余計な時間を喰ってしまった。茨木から枚方に向かう京阪バスが通る古い狭い道を東の唐崎に向かう。路の北側にお寺が隣り合わせに建っている。手前(西)が真宗大谷派のお寺で隣(東)は同じく真宗の本願寺派のお寺である。たしか本山の大谷派は東本願寺で、本願寺派は西本願寺であった。これでは位置関係が逆じゃが。
1kmほど歩いて唐崎の芥川の土手にたどり着く。高い土手に上がりしばし下流側に向かう。淀川本流が見える地点で折り返し、右岸側の河川管理用道路を北に向かう。川向こうの広い河川敷には久しぶりに見るゴルフ場が広がっている。さすが天下の淀川である。

 03.手前(東側)が本願寺派、向こう(西側)は大谷派、逆やないか!

 04.この先が淀川との合流部

 05.広い河川敷にはゴルフ場も

川は南北に流れ、鉄道、道路は北東方向の京都に向かっているため、全ての橋は川を斜めに横切っている。新幹線の橋げたは騒音対策のカバーに覆われているため橋の種別も管理状態もベールに包まれている。管理用道路のため車は通らず快適な歩きになるが、今日は不安定な天候の影響で湿度が異常に高く、汗が止めども無く噴き出してくる。帰宅して調べると12時で気温32度、湿度はなんと85%もあった。普通は60%程度なので然も有りなん。

 06.堤防の上は河川管理道路

暑さと湿度と無風状態に心臓が悲鳴を上げだした。府道16号の芝生大橋を左岸側に渡ると、高い土手の下を細い川と低い土手が芥川と並行して続いている。土手には100年程度経った桜並木もあり、これは救いの神が現れた。座れる場所も有るのでおにぎりを食し、しばし休憩を摂る。気温が高くても湿度がほどほどで風が有ると支障はないが、今日の状態は最悪である。2,3日後には普通の真夏の天候になるであろう。
一息いれて木陰の遊歩道を進むと小川には蓮の花が清楚で可憐な花を咲かせている。一幅の清涼剤である。直ぐの所には蛍捕獲禁止の立て看板が立っている。へーこんな市街地に蛍が生息しているとは驚きである。その横には鮮やかで清楚なピンク色の花を咲かせているムクゲが1株だけ佇んでいる。

 07.芥川の土手下には遊歩道が

 08.暑さにも負けず蓮は清楚な花を

 09.街中に蛍が居るんだって

 10.鮮やかな清楚なピンクのムクゲ

府道の城西橋の所で遊歩道が尽き、地獄の土手に上がるとここが国と府との管理境界になっている。天国と地獄の境界でもある。もっと遊歩道が有ればいいのにと思いながら北に向かう。

 11.国の管理はちょっとだけよ

阪急京都線の橋の下を潜りJR線の方に向かうと、濃緑色の電気機関車と客車が川を通過して行く。急いでカメラを向けなんとか列車の後尾が収められた。2日に1便の豪華列車の札幌行き「トワイライトエクスプレス」である。数多くの列車に乗ってきたがこいつは高嶺の花で乗ってはいない。

 12.豪華列車「トワイライト」が通過

東海道線の下を潜るが、橋げたは比較的最近に塗装塗り直しをしているが発錆が見られ、一度塗替え時期を誤ると錆を完全に除去して塗り直さないと直ぐに発錆が見られる。人間の歯磨きと虫歯の関係に似ている。再度の暑さと湿度に気が滅入るので国道171号の高槻橋で遡行を断念し駅に向かう。
途中の道の角に「かすうどん」の大きな看板と提灯が目立つうどん屋が佇んでいる。最近見かけるようになったかすうどんなる物は、子供の時には無かったので未知の味であり、食したいが暑さにグロッキー気味なので今回はパスして直ぐの高槻駅に向かう。

 13.こんな所に河内名物の「かすうどん」が

本日の歩行距離:6.8km。調査した橋の数:14。
総歩行距離:6,212.9km。総調査橋数:9,887。
使用した1/25,000地形図:「吹田」(京都及大阪8号-3)、「高槻」(京都及大阪7号-4)