兵庫6-5. 杉原川(その3) 平成24年8月5日(日)晴れ一時曇り
今日も西脇市駅に降りたつ。6度目となるがこれが最後となるだろう。バスは既に駅前で待っている。乗り込んで直ぐの発車となり、終点の鳥羽上バス停に向かう。本来ならば一昨日の折返し点の門村BSで下車し上流に向かうべきであるが、門村BSにあった建物が帰路のバスを待つのに好都合なので、今回は先にバスで上流に向かい門村まで下ってくることにした。
11時過ぎに鳥羽上バス停に到着。路線は3つ先の更に上流の山寄上まで有るが、午前中は下りのみ、午後に上りのみのダイヤで利用不可なのでここを出発点とする。500mほど上流に「道の駅かみ(加美町からのかみ)」があるので覗いてみる。今日は日曜日で多くの車が駐車場に溢れ盛況である。入口の反対側には「青玉神社」の鳥居と鬱蒼と茂った森があり、様相は正反対である。
名物の定食を注文すると、11時半からの提供とのたまう。今は11時15分。なんと杓子定規な駅であろうか。しかたなく普通の蕎麦を昼食とする。
駅の裏の杉原川を渡ると、「杉原紙研究所」なる施設が固まっている。加美町の上流部は和紙の名産地のようで、加美町に紙とは誰じゃ、町名を付けたのは?和紙の制作体験もできる施設で、館内には紙で出来た帽子、シャツ、靴が展示され、靴にはビックリ。道の駅をここに持ってきた理由の一つはこの紙のようである。
地形図を見ると、ここから北西方向の2km先に「三国岳(H=855m)」が有るが、ここからは前山が邪魔をして見えない。ここ播磨と丹波、但馬の三国の境界にある山で、岡山の吉井川を歩いた時にも近くに三国岳(美作、伯耆、因幡)が有ったが、全国には多くの三国岳、三国峠が有りそうで、群馬、新潟県境(上野、越後、信濃)のが全国的に有名である。
国道を戻り、下流に下って行く。田圃の稲は早くも穂が出始め、上流部は田植えが早いので穂も早く出てくる。
国道と対岸の川近くの町道を交互に歩いて行く。途中の集落では夏祭りの準備の真っ最中で、小型トラックの折り畳み式の荷台カバーを上手く利用した紅白の幕を装った舞台には感心する。これなら自前で簡単に立派な舞台が出来上がる。
近くの民家の軒先には大きく高く伸びた笹ユリが見事に咲いている。
今日も気温は高いが、台風の余波か風が有り、雲も多く先日ほどの暑さは感じず、快調に歩いて行ける。橋の上から北の方向を見ると、青空にノンちゃんが乗っているような雲が数多く浮かび、秋の訪れを感じさせられる。
大袋地区まで下って来ると小学校の敷地内に子綺麗な古民家が建っている。校門の方に廻るとこの古民家風の建物は、町の名産品である和紙の制作体験特別教室として建てられた新しい古民家?であると説明板が有った。学校にこのような建物が有るのを見るのは初めてである。
計画では先日の暑さを考慮してゆっくりと歩き帰路のバスまでたっぷりと時間を取っておいたが、今日は快調に歩いたので、1時間40分前の1便前のバスに乗れそうなので、ギアをトップに切り替え、残りの道と橋の調査を早める。予定していた門村のバス停に到着して直ぐに1本早いバスがやってくる。建物に入る余裕も無く、ジェラートも幻となってバスに乗り込む。これで杉原川を終え、次は最大の支流である「篠山川」が待っている。
今日の歩行距離:8.6km。調査した橋の数:14。
累計歩行距離:1,891.3km。累計調査橋数:2,436。
使用した1/25,000地形図:「丹波和田」(姫路2号-1)、「大名草」(姫路1号-2)